ニュージーランドからの通信201212

ニュージーランドは今は夏に向かっている季節です。それほど暑くもなく、寒くもありません。12月初旬まで滞在していた気仙沼は、もうすでに雪が降っているようです。私は、1月10日までニュージーランドに滞在し、15日から勤務開始です。

昨年から取り組んでいたのですが、「ナラティヴ・セラピーの会話術」という本を書いています。出版も決まり、最終チェックも出しましたので、来年の2月頃には店頭に並ぶと思います。この本は、自分が取り組んでいるナラティヴ・セラピーの実際をできるだけわかりやすく記述したつもりです。しかし、心理療法において、技法を簡単に説明しても、心理療法自体が簡単になるわけではないとあらためて思った次第でした。これは、問題が難しいので、心理療法が難しいと言うことではありません。自分の提示された問題がどのようなことなのだろうかという問いかけを、いろいろな角度から、その都度、考えていかなければいかないといけないということです。この「その都度」のことを省かないことが、丁寧な臨床活動と言われることなのかなと、考えています。

 

ナラティヴ・セラピーの会話術: ディスコースとエイジェンシーという視点
ナラティヴ・セラピーの会話術: ディスコースとエイジェンシーという視点 国重 浩一

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